IPO 3937 AWS 一日目 総評

前場の詳細は、↓前回記事をご参照

後場:寄付き後に5000株ほどちょこちょこと捌いた人&それに付いていったデイトレーダー様 たちにより、 約7900→約7200 にわずか5分で急落。

今思うと、ここが最後のチャンスでした。前場で既存株主による5000~1万程度の売りが2発、後場の寄りで5000~1万程度のがもう一発来たのだから、もう残りのまとまった売り玉はタカが知れています。(ロックアップのかかっていない売り玉はせいぜい5.5万。そこから既に3万株ほどは売られた公算。だとすると全部売ってくるとしても残りは2.5万。フル板に1万株ほどこの人たちの売り板が観測できることを見ると、残りは1.5万。そして、全ては売らずに一部は手元に残す確率が高いこと、仮に今日中に捌きたいとしてもこの時間帯にこれ以上そこまでまとめて売られる確率は低いと考えられる。)期待値はプラス。当然踏み込むべきでした。

既存株主の持ち玉からして、もう一発くるかな・・・と思ってしまい踏み込みを欠いてしまいました。本当に甘かったです。

売りがここで尽きたようで、その後は順調に上昇。ちょこちょことフル板に既存株主さんによる分厚い売りが観測されていたが、14時頃にそれが全て食われ、9000到達。

そこから一気にS高かと思いきや、板が薄すぎて仕込むに仕込めず揉み合いに。

経験上S高に行くだろうと思いつつも、やはりスカスカの板が怖くここでは踏み込めず。

14時40分、

とうとう2万株の大仕掛けが入り、8500→9290まで一気に急騰。14時50分時点でS高まであと約400円の位置まで来て、誰もがS高に貼りついて終了と思った・・・

矢先、まさかのナイアガラ。1万株程度を一気に捌いてきた大口と、陰線での持ち越しを嫌ったデイトレーダーたちのパニック売りで、たった3分で9200円台→7700円台にまで急落。

そこから更にパニック売りなどで7700→7100台まで2分程度で下落。

下落が一巡した14時53分頃から、引けにかけてリバ狙いの猛者たちが買い集め、結局7600円で終了。(ここで7100台の底値を拾いにいく勇気は一生持てそうにない)

IPOの恐ろしさをまざまざと見せつけられる格好になりました。

14時50分の投げは、買い集めていた大口さんによるものなのか、既存株主による売りなのか

ちょっと判断がつきませんが、既存株主だとすると、どうも9160あたりに大量売りのトリガーを設置していたのかもしれません。

通常であれば、難なくS高に貼りついていた銘柄だったと思います。

相場観の無い既存株主にロックアップがかかっていないとこうなる、ということで

いい見本になった戦いでした。

私は残念ながらノートレード。後場の最初に崩れたところでは、7200円の底値では買えないにしても、7500円くらいまで戻ってきたところで絶対に行くべきでした。

大きな売りが来る確率はだいぶ低くなっていたのですから。

8:2で「大きな売りが来ず上昇する」と考えていたので、

8000でウリ、7000切ったら損切り して 7500円で買っておけば

期待値は 5万円×(0.8-0.2)=3万円。

トレードしないことで3万円失った計算になります。

そこは大きな反省点でした。7000の付近は板が厚く、損切りも容易に出来ました。

8000まで上がるとした根拠は、初値買い~高値掴みの方々は8350(初値)までは少なくとも動かないと予想されるからです。

なお、14時50分に高値の9290円をつけた時にも、期待値的には踏み込むべきだったかもしれないなと一瞬思いましたが、今冷静に振り返ってみるとやはりスルーで正解のようです。、

例えば 9300円で買うとしますと

9000円で損切り、S高なら持ち越し

という取引がしたくても、9000付近の板がスカスカでそれができません。

それに、仮にS高に行くとしても一度9000円付近でもみ合うことも十分考えられる&

非常に値動きが早い ため、すぐ損切りさせられる確率の方が高いです。

仮に3:7でS高に貼りつくとして、7の割合でマイナス5万(理想の損切り幅は3万だが、それは多分ムリなので。)、3の割合でプラス10万 と考えてると

ー0.7×5万 + 0.3× 10万 = マイナス5000円 となり、やはり少し損です。

板が厚い東証1部の銘柄などではこの手法(S高に貼りつく直前に仕込み、ダメならすぐ損切り)は比較的有力ですが、板の薄いこうした銘柄では、経験上命取りになることが多いです。

そんな訳で、セカンダリで行った方々にとっては、

「底値で拾って半端な位置で利益確定」または「半端な位置で買って、半端な位置で利益確定」という、板の薄い銘柄では非常に難易度の高い技を決めなければ儲けられないという、恐ろしい相場だったと思います。最後の下げは悪夢だったでしょうね。


なお、前場の初値8350で寄りついて僅か2分程度で9160に到達したところでロックアップのかかってない一部の既存株主(合計5.5万株くらい)が1万株ほど売ってきたのは、トレーダーにとって運が悪かったとしか言いようがないと思います。あそこで売り向かうなら寄りで売れよ・・・と誰もが思ったことでしょう。ここで、既存株主の残りの売り玉を警戒する必要が出てきて、相場が完全にネガティブになりました。あれが無ければすんなりS高に貼りついて、トレードの機会すら訪れなかったと思います。14時50分のも既存株主の売りだとしたら、余りにも下手すぎますね・・・。


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トレード歴10年目くらいの株ニートです。最近は日々進化するアルゴリズムやヘッジファンドの空売り等に揉まれて苦しんでますが、どうにか勝ち続けてます。 【注意】株取引は自己責任にてお願い致します。当ブログの記事を参考にトレードをして損失を出した場合などでも、当方は一切責任を負いかねます。

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